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<<   作成日時 : 2011/11/29 00:10   >>

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19日から始まったフィルメックス映画祭が、27日幕を閉じました。

10月の東京国際に続いて11月のフィルメックス、秋は映画祭で大忙しです。

でも、今年はどちらの映画祭も、香港映画が殆ど無くて、結局見た本数はいつもに比べて激減。
でもフィルメックスは1本だけとはいえ、ジョニー・トーの新作を持ってきてくれて嬉しかったです。

今回フィルメックスで見た映画はたったの3本でしたが、どれも質が高くて充分満足しました。
まとめて詳細をアップします。

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☆『ミスター・ツリー』

監督 : ハン・ジェ
出演 : ワン・バオチャン
ジャ・ジャンクーがプロデューサーを務めています。

子供のころ父と兄を亡くし、その不幸な暗い過去を背負いながら生きている主人公のシュウは、怠け者でいい加減な性格。しかし、過疎の進む地方都市…と言うか村のような所に住む彼は、子供のころからの友達に囲まれて、食事をご馳走になったり、酒をおごってもらったり、仕事を首になってもさほど悩む事もなく、怠惰に生きています。
好きな子が出来て結婚したものの、だんだんと精神を病み始め、父と兄の亡霊に捕らわれながら、浮世離れをして行きます。

シュウ=樹、1本の木が立っていて、その根が周りの影響でぐらぐらしたり、倒れそうになったりそんなことを表したかったのかもしれないと、ティーチ・インで監督さんが自ら語ってくれました。
一人の悲劇は社会の悲劇であると言いたかった、とも語っていましたが、この作品はかなり哲学的で、理解しようとするのはなかなか大変でした。

しかし主演のワン・バオチュンは、社会と上手く相容れない人物を実にうまく作りだしていて、実際にこんな人いるよね〜でも近寄りたくないよね〜とかとか、現実感のある本当に素晴らしい演技でした。


●最終日に各賞の発表がありましたが、残念ながらこの作品は選ばれませんでした。
しかし、審査員がわざわざこの作品のワン・バオチュンに触れて、演技の素晴らしさを讃えていました。
もしこの映画祭に主演男優賞という賞があったなら、きっと彼が受賞したことでしょう。

監督さんにサインを頂きました。
画像

(薄くて見えないかな…)


☆『人山人海』

監督 : ツァイ・シャンジュン
出演 : チェン・ジェンビン

映画祭が開幕する直前に上映が決まった作品で、中国・香港、という表示があった上に受賞履歴もあったので、チケットを買いました。

内容とかはあまりチェックしていなかったので、冒頭のいきなりの殺人シーンに茫然、アイヤ〜、きつそうな、重そうな映画だったわと…

弟を殺された男が犯人を追いかけて復讐しようとする、簡単に言うとそういう映画ですfが、この男が寡黙で淡々と犯人を追い続ける姿がちょっと不気味で、次に何が起こるのか、何をやらかすのか、息ひそめて集中し、画面から目が離せなかったです。

最後犯人が炭鉱で働いているという情報を得て、男は自分もまた炭鉱に作業員として入りこみます。
犯人を確認し、じっとその相手を付け狙い…普通に復讐するのかと思いきや、とんでもないラストに。

地方都市の更にそのゴミ溜めのような所に暮らす人々の姿や、厳しい炭鉱の中の様子や、多分中国の人たちも初めて見るような映像が色々あって、これもまた今の中国なのか、と興味深かったです。

食事するシーンが多く、汚いテーブルで汚いお皿で食べているのに、何だか美味しそうに見えるのが不思議でした。犯人の家に上がりこんで、犯人が帰って来るのを待ちながら、その母親に食事を出されて無言のまま箸を運ぶシーンは、「食」ですべてが語られる中国、そんな感じがして、とても面白かったです。

作品の国が「中国・香港」と書いてあったけれど、どこにも香港はなかったです。でも何かとんでもない面白さで、こういうのが映画祭ならではの作品で、そういう映画を見る事が出来て嬉しかったです。




☆『奪命金』

監督 : ジョニー・トー
出演 : ラウ・チンワン、リッチー・レン、デニス・ホー

やっと香港映画!待ってましたのジョニー・トー!!
今年香港で公開されたばかりの新作で、見た人の評判も上々、楽しみにしていました。

何しろ、久々の香港映画なので、出てくる人出てくる人、何だかきゃ〜久しぶり〜!と旧知の友に会うかのようで、嬉しくてたまりませんでした。もう見ている間中顔がゆるみっぱなし。

内容は香港の人が大好きな株や投資の話です。
軽い気持ちで株を買って、一攫千金を狙う、もしくは、たとえ少々でも利ザヤが稼げればそれで良し、損をする事だけは許せない。
銀行員の女性と、黒社会の下っ端と、警察官、
この3人の話がそれぞれ個別に進んでいく内に、いつの間にか話が絡み合って、一つの事件に繫がって行くという、ちょっと変わった切り口で展開していきます。

軽く笑いを取りながら、可笑しく楽しく、時に厳しく殺人もあったり、破産でドキドキさせられたり、くるくる変わる状況に一喜一憂しながら手に汗握って、面白かったです!!

相変わらずいい人のラウ・チンワンが、軽妙で味のあるいい役者ぶりでした。

上映前にジョニー・トー監督からのビデオメッセージが上映されました。
それが、一人でカメラをセットして、椅子に座って話をし、ではここまで、とカメラに近づいて自分でカメラを止めるという、トー監督ならではのユーモアにあふれた楽しい物でした。

こんな香港らしい映画を見てしまうと、もっともっと見たくなります。
次にこんなわくわくする映画が見られるのはいつでしょうね。

今後とも映画祭などで、もっともっと香港映画を見せて欲しいと願っています、
関係各社様、宜しくお願い致します。



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